中島聡からの宿題 - 「次の時代の3種の神器は何?」
Life is beautiful: 意見・アイデア募集:次の「三種の神器」は何?
質問はずばり「薄型テレビ・デジカメ・DVDレコーダに続く、次の三種の神器は何?」である。
この際だから、突拍子も無いことも貴重な意見として受け止めてもらう勢いで、私の意見を述べたい。
結論から言うとこの3つ。
WebTV
いま、自分の家を見渡して真っ先に目に飛び込む家電製品はテレビだ。先の3種の神器にDVDレコーダがあるので、次は順当にブルーレイレコーダ?というと、そうでもないように思えてきた。
レコーダは確かに便利で我が家でも重宝しているのだが、すべての「当たり前」をリセットして考えると、テレビとセットが「当たり前」のレコーダに「違和感」を感じたのだ。Webとつながる事で、録画は不要になり、焼き回す必要もなくなるんじゃないか、と。
Webと完全にリンクするということは、現行の「アクトビラ」や「光テレビ」のキャズムは超えなければならない。
私は実際、「光テレビ」を1ヶ月間試用したが、UIは使いにくいし、レスポンスは悪いし、月額料金に加え、有料コンテンツが多かった。受信機や、専用リモコン、煩雑になるケーブルもセッティングの段階でいやになった。
WebTVはそういった、「余計なもの」が徹底的に排除されたシンプルな作りになる。メインの記憶領域にはSSDを載せて、WebからストリーミングでHD画質のコンテンツを楽しむ。アカウントを取って「録画した事」になった番組をいつでも繰り返し視聴する。理想はITMSがベースで動いてくれること。
スマートフォン
スマートフォンがデファクトスタンダードになる日は近いと思う。iPhoneのようなタッチパネルというと、アクセシビリティが低く、万人にとって使いやすいものになりにくいと思っていたのだが、VoiceOver、音声認識などのテクノロジーで解決される希望がある。
GPSはナビゲーションの役割も果たす。
Wi-Fiカメラ
カメラもまた次のステージに移るのではないかなと考える。
SDカードを挿し換えてパソコンに取り込む。USB接続で取り込む。
「昔は、そんな事してたな~」と言う時代は必ずくる。
記憶領域は内蔵メモリのみ、通信にはWi-Fiを使えばよい。
Wi-Fi anywhere
3つのイノベーションの鍵を握るのが「Wi-Fi anywhere.」
あらゆる場所でWi-Fiのアクセスポイントが使えるようになる。
WebTVを母艦に保存した、音楽/写真/動画はスマートフォンと相互通信される。
スマートフォンは、いままで以上に色んなシーンで使われるようになる(Suica/Edy/Felicaライクなもの)
WebTVをBluetoothで制御できても面白いかもしれない。
撮った写真はその場でアップロード可能になる。
Wi-Fi、Webが持たらしてくれるのは「持たざること」
煩雑なケーブル類も、外部記憶デバイスも、USB接続も、増え続けるリモコンも。
「持たない」を追求したものが、「3種の神器」となるのは必然だろう。
※中島さんの講演が近いという事であわてて書き上げたので、気に入らないところは随時修正予定です。講演はUStream中継もされるらしいです!
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