高い山を登る心構えが必要な一冊 - 書評 - 効率が10倍アップする新・知的生産術
勝間さんがTwitterを始められたようなので、早速フォローしましたよ。
ヒウィッヒヒーさんとダブルでね♪
勝間さん
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今さらながら、ベストセラーを読みました。
いやはや、これほど実践的で即効性のある内容は、他に類を見ない。
しかし、これほど初期投資のかかる本もないよなぁ・・・とも思える一冊。
本書「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」は、自らをグーグル化し効率も年収も10倍にしてきた勝間和代さんのベストセラー。やりたいことは全部やれ!、実践してナンボの知的生産術のハック本といえる。
月15万の読書も、フルスペックのロードバイクも、すべては自己研鑽と知的生産性をアップするための加速装置。ただ本書をフル活用すると、たった1つ、そして大きなジレンマが生まれる。
それは、自分自身のスピードを上げるあまり、周りを振り落としてしまうというジレンマだ。
良書を読み、ジムに通い、PCを手足のように使いこなし、アウトプットを増大させる。
これを習慣化できれば、自己投資してきた分はすぐに回収できるであろう。しかし、この方法を100%実践してしまうと、家族間のコミュニケーションが犠牲になってしまうのだ。だから私は考えた。
本書で紹介されている1アイディアを1つの呪文と考えて、「できるもの」から1つずつ覚えていこうと。
ドラクエでも、メラミを覚えるのはメラを覚えてからなのだから。
「良書を読む」は「本を読む」を覚えてから。
「ロードバイクをフルスペックにする」は「まずはロードバイクを買う」でもいいし、それ以前に「とりあえず自転車通勤」からでもよい。
「ジムに通う」は、「自宅で週3回の筋トレ」でもいいし、「週1回ジョギングから」でもいい。
要するに、本書はLv99の勇者のステータスで語られている本であり、16歳で目覚めたばかりの勇者からすれば、「理想」ではあるけれど、「実現的」ではないのだ。しかし本書を読了すれば、だれしもが「俺/私も」と奮い立たせられるのも事実だろう。
それで、いざ実践の段になるとあまりにも高い山に、「ちょw高すぎ。まじで。」となるのも自明の理。
本書を100%実践したいと強く思うのであれば、まずは、本書の1%を実践する。
一歩踏み出せれば、あとは反復と慣習化で少しずつレベルアップしていけばよい。
私もまだその山のふもとだが少しずつ前には進んでいる。
通勤時間にオーディオブックで勉強し、すき間時間に読書をする。
こつこつ続けてきた読書という習慣は、良書にたどり着く確率を上げてくれている。
つまり、Lv1はLv1なりに、経験値を積み上げていかない限り、あなたも私も賢者になれないままの遊び人なのだ。
上梓から少し時間は経ったが、まだまだ本書は「さとりの書」として活用できそうである。