どの蕾(アイデア)を残す?剪定ができなければバラは枯れ落ちる
組織も人も最適化の果てにあるのは緩やかな死 | @masuidrive blog
「使える」と「使いやすい」は、似ているようで違う。
ソフトウェアは、「目的」を果たすために、「ユーザーインターフェースを通じて機能を実行する」もの。
「テキストを保存する」というような、シンプルな目的ほど手続きを少なくできるし、ユーザーインターフェースも最小限にできる。
「ブログを投稿する」になれば、ブログの設定、タイトル入力、本文入力、写真の貼り付け、投稿、いろいろな機能が必要になる。 機能が増えれば操作も多くなり、操作が多いということはユーザーインターフェースがより複雑になっていく。
最初は、「テキストを保存する」だけのシンプルで尖ったソフトウェアも、使いやすいほど「これも欲しい」が出てくる。
開発者にとって、自分のつくったソフトウェアを使ってくれる人は嬉しい存在だし、その声に応えたいという想いもある。機能の追加がそれほど困難でなければ機能を追加してしまう。
ここで言われている「最適化」というのは、いま綺麗に咲かせようとしているバラの蕾をどんどん増やしていくことと同じに感じた。
多すぎるアイディアや出合いは、薔薇の蕾を剪定するように絞り込もう! - ICHIROYAのブログ
薔薇は自身が維持できるより多くの蕾をつける。経験のある庭師に訊ねれば、薔薇に良い花を咲かせるためには剪定が必要であると言うだろう。
組織であれ、人であれ、ソフトウェアであれ、多くの蕾(アイデアや要望)をつけすぎれば、ゆっくり枯れていくのを待つことになる。
「なにができるか」ばかりに心を奪われて、「枯れゆくバラ」になっていないかをしっかり見定めようと思わされる記事でした。