「親知らず奮闘記3」 さよなら、埋没君
「2014年中に、親知らず全部抜く。」という話の3話です。
前回の奮闘記からしばらく間が空いてしまって、自分でも「いつ抜いたっけ?」とおもいEvernoteを確認してみると2014/09/24と書いてあってすでに1ヶ月以上経ってましたが、時空を超えてレポート。
※以下の文章では術中のリアルな表現が含まれるので、そういうのが苦手な方は閲覧注意です。
紹介状をもって大学病院
紹介状があると、色々スムーズでおトクです。手術をおこなう大学病院は初めて行ったのですが、受付に紹介状を渡すと、あとは待つだけ。スムーズすぎて心の準備が間に合わない感じがしたけど、長く待たされるより精神的にはラクだった。
問診で不安、胸に輝く「研修生」
予約していた9時30分の5分前に歯科口腔外科の待ち合いに到着。
流れるように担当医の方と問診。これからこういう手術をおこないますだとか、万が一の時のこととか、了解できたら署名しておわり。
問診中は、イエスマン、でも心震えてました。だって、
- 結構深く埋まってるので、まずは歯茎を切開して多少アゴの骨を削ります
- 真横に生えているので、抜けないからまずは半分のところで割って、残り半分を抜きます
- 神経をもし傷つけてしまうと麻痺が残る場合もあります
そして、なにより震えたのが、この説明のあと先生の胸のネームカードを見ると「研修生」!!!
アゴ削る、歯は割る砕く、最悪麻痺、アゴ削る...
歯が抜ける前に、魂が抜けた。
抜歯というより「摘出手術」
ここからは薄れ行く意識の箇条書き。
- 強めの麻酔(即効性、範囲広い)
- 通常の診察台(!)でスタート
- おもむろに始まる
- ガッチャ、ガッチャとやられる。無痛だが、しんどい。
- ぶっこぬき、手間取っている...
- 「コッヘル取って!コッヘル!」
- ギュイーンと何かを削る音(おそらく顎骨)耳に来る、骨に響いて無痛だが非常にヤな感じ
- なんとか抜ける
- 大先生のチェック、OK
- 縫合、2針
- 抜けた歯を見せられる、上半分3個に破砕、下半分がトレーに乗ってた
- 麻痺のため、うがい難しい
- 感覚はないけど、すでに腫れてることは確認
- 抜歯おわり。
- コバヤシさんと間違われ、もう一度、抜歯の流れに巻き込まれそうになる。
手術時間が30分と短かったのが救い
麻酔がしっかり効いているので、「痛み」はまったくなかったけれど、歯や骨を削る際の音と、振動は「不快」極まりなかったので30分という時間で終わってくれて助かりました。
これは想像してなかったけれど、ギュイーン!という音と一緒にカルシウムの焦げた匂いが鼻にきて気持ちが悪かったです。骨だね。
費用:抜歯 5,700、処方箋 1,900
社会保険はつかえるうちに使おうとおもいました。
その後と経過とか
抜歯からすでに1ヶ月以上経っていますので、経過も合わせて。
2〜3日は鈍痛があり、1週間は腫れが続いた
鈍痛に関しては、鎮痛薬がもらえるのでだいぶマシでしたが、必要以上に口を開けようとしたらものすごい痛かったので無理しない。
腫れは徐々におさまっていきました。飲食時にわずらわしさを感じましたが、1週間の辛抱。
術後1週間で抜糸しました
縫合していた部分が自然に治癒してきたので、抜糸をしました。 手術では2針縫合したのに、抜糸時には1針しか糸が出てきませんでしたが妖怪のせいだと思います。
傷口どうなの?
(体感的に)大きな手術だったので、傷が深い=治りにくいとおもったのですが、元通りになりました。
あと2本
ラスボスである埋没君を倒した今、もう恐れるものはありません。
恐れるものがあるとすれば、別に痛くなくなったから抜かなくてもいいかもと思い始めている自分の気持ちでしょうか。
でも、やり遂げます。年内。できるまでやります。