#otakingex ハードル下げちゃえ、というか捨てちゃえ -書評- 未来改造のススメ
私も、そう思います。
p.207 おわりに
小飼さんとのコラボのおかげで、この本も二〇一〇年夏の段階では最高の本に仕上がっていると思います。
これほど敷居の低い、かつ、裾野の広い幸福論本があっただろうか。
本書、「未来改造のススメ」は、20世紀のオタク、岡田斗司夫と、21世紀の「もののけ」、小飼弾の2人のオタナが、未来(先)を見ながら、未来はかくあるべきという目の前のテーマに没頭して話しまくった一冊。
目次:岡田斗司夫×小飼弾『未来改造のススメ』 オタキングex公式サイトより引用。
- はじめに 小飼弾
- Chapter 1 カネ持ち、モノ持ちは、もはやダサイ!
- 今本当に必要なのは、モノのダイエット
廃校とブックオフを買ってみる?
もはや、カネ持ちは格好悪い!
実は、アメリカは発展途上国だった - Chapter 2 知恵やコンテンツはそもそもフリーである
- 未成熟な業界には隙間がたくさんある
コンテンツにカネを払う奴は負け犬なのか?
日本人は世界一フィギュアが嫌いな民族
コンテンツはタダだということがばれてしまった! - Chapter 3 仕事の報酬は、カネから体験に変わる
- 命と引き換えにしても欲しいモノはあるか?
自分が自分の客になるかを考えてみよう
うまくやる奴とうまくいかない奴の格差は大きい
普通のモノは誰にも買ってもらえない
まず、自分の補助線を世界に書き込んでみる
教育とはそもそも何か - Chapter 4 会社、学校、家族のいいとこ取りした新しい組織
- 岡田斗司夫は、ビジネスが不得意である
暗黙知を伝えるための弟子方式
自分ではなく弟子たちにやらせないとダメ
学んだ弟子が卒業する瞬間
社員が社長に給料を払う - Chapter 5 個人という幻想が終わり、他人同士が家族になる
- 「個人」という幻想はすでに終わっている
働くことはバカのための免罪符になりつつある
「ばあや」のススメ
非モテはこれで解決できる!
非モテのためのマーケティング論
青年よ、もっと無意味に悩め - Chapter 6 世界支配は、機械政府に任せてしまえ!
- 機械政府の可能性を探る
- Chapter 7 働かなくても飢え死にしない時代へ
- 日本人全員を年金生活者にしてしまえ!
真の成金は、子どもにカネを残したりしない
人生は辛さの好みがそれぞれ異なるカレー - Chapter 8 沖縄と北海道は独立国に、日本は「合県国」に
- 沖縄と北海道を独立国にしよう
地方分権ではなく、いっそ連邦制へ
僕たちは何に脅えてきたのか? - Chapter 9 「僕らはすでに豊かだ」からスタートしよう
- カネ持ちに上手にたかろう
みんなで力を合わせて無意味なモノを作る
たかる相手を見つける旅に出よう
生きる力とは、たかる相手を見つける能力
ベーシック・インカムは苦痛を減らす
僕らはすでに豊かだ
仕事は「数寄者」の権利になる
もう大学なんていらない!
自分ができることを明日からやればいい - おわりに 岡田斗司夫
本書を敷居が低く、裾野を広いものにたらしめるのは、脱「お金」というキーワード。
そして、本書を読めば、これは、脱「既成概念」といっても差し支えないことがわかる。
そう、既成概念。
無意識のうちにある意識。
サブリミナルにより植え付けられたもの。
常識。
知らず知らずのうちに、「当たり前」としてあなたを縛り付けている「既成概念」が、実はあなたを幸福から遠ざけていたのです。
私を含め、本人も知らない間に、根付いた概念をそうたやすく断ち切ることは難しい。そして、それが根深いほど本書を「世迷い言」「成功者の詭弁」と切り捨ててしまう可能性は高い。
しかし、逆なのである。本書は、その根っこを断ち切る斧として使える。
高く上げすぎたハードルを下げる、もしくはハードルそのものを無くすためこそ読まれるべきだ。
そうして読みススメて見えてくるのは何か?
p.183
僕らは、すでに豊かなんだよ。
ということを体感できる。
生まれながらにして豊かであるという前提条件さえ整えば、
非モテも不況も怖くない
「がんばらない」が世界を変える!
ということだ。
2人が二段飛ばしで語る未来改造のススメを、アシタカばりの「曇りなき眼(まなこ)で見定め」てください。
そして、気づいた事、気づけなかった事、それらはすべて本書の糧となります。
【特別企画】未来改造のススメ - オタキングex公式サイト
アクセスして、本書とともにあなたの考えを醸成させていきましょう。