「勝った!第2部完!」1話も欠かさず見ている私の感想とか雑感

視聴率がこんなに低いのは誰のせいなんだー!
ドラマ視聴率速報 平清盛の第31話の平均視聴率は7.8%、初の10%割れ!!
誰でもよーい!
誰でもよいゆえ、3部から見始めても楽しめるように説明してくれー!
平清盛をみている人には、わかってもらえるネタを絶妙に入れてくる@hirocuekiです。
視聴率うんぬんは置いておいて、1話も欠かさず見てきたので、ここまでの個人的見解を書まとめておきたい。
第1部 悪しき法王の血を継ぐもの
第1部は個人的に忍耐の部。
白河法皇と鳥羽法皇の権力争いに絡めて、女同士の側室争いもあったり、あまりにもドロドロしていて、大河なのか昼ドラなのか分からなくなっていました。
主人公の平太(後の清盛)も、うじうじして主人公らしさのカケラもないし。
白河法皇と鳥羽法皇にかなりフォーカスしていたのは、その後に登場する、後白河上皇と清盛の関係性をより深みを持たせるためなのかなとも考えましたが、最初の4話は本当に退屈でした。
中井貴一さん、松山 ケンイチさんの演技を見れるという1点がモチベーションになりました。
因縁というか、腐れ縁というか、源義朝(玉木宏)との関係も描かれており、第2部への伏線は熱かった。
若き日に義朝から言われた言葉「かような弱き者は源氏にはおらん!」という台詞を、
息子の頼朝に「かような弱き者は平氏にはおらん!」と言い返すシーンに鳥肌がぞぞっと立ちました。
1部の中盤、加藤浩次扮する兎丸が、『海賊王になるんや!』と発言し、かなり物議をかもした回もありましたけど。少し関西弁に違和感は残りましたが、いい味出てると思います。
叔父・忠正への思いも以前書きました。
清盛の叔父「忠正」にぐっときた、一週遅れの「平清盛」感想 - ポジろし
部の後半になり見どころが増してきた平清盛、なんといっても大きかったのは、父・忠盛(中井貴一)の死。
政治の手綱を握っていた藤原摂関家と真っ向勝負で政治の場に立とうとしていた忠盛の意志は、清盛に受け継がれました。
後白河上皇(松田翔太)と、そのブレーンであった、信西(阿部サダヲ)の働きにより、国の仕組みが徐々に変わってゆく様は見ていてワクワクしました。
このワクワク感は「龍馬伝」でも感じた記憶があります。この2つの作品には「変化」という共通項があるように思いました。
何かが変わる瞬間、そこには常に「期待と不安」が入り混じった空気が流れていて、その空気感に触れたとき、人はワクワクするんじゃないのかなという考えにいたりました。
第2部 父の意志を継ぎ、平家棟梁として大きくなる
第2部は色んなことが矢継早に繰り広げられる回も多かったゆえに、激動の部になっています。
「清盛」という名になり、
さっ、と結婚し、
すっ、と子が生まれたかと思えば、
うっ、と妻が他界。
「保元の乱」で大きな実績を築き、「平治の乱」で武士の頂点に立った清盛。
平治の乱での清盛の対応に震えたのは記憶に新しい。官軍と逆賊の形勢が逆転した場面は大きな見どころでした。
これからの活躍が楽しみだった信西はこの世を去ります。
さらに、友であり、ライバルであった源義朝(玉木宏)もここで舞台を降りました。
これまで物語に大きく関わっていた源義朝・信西が居なくなりました。3部に向けて役者が減って不安になりました。
しかし、平清盛は貫禄が出てきたし、源義朝の子、頼朝がこれからどんどん活躍してくるはずなので、見どころはたくさんあるはず。
第3部 武士で初めて政治の実権を握り武士の世を作る
イマココなんですが、これからクライマックスへ向けて楽しみですね。
平家一門の棟梁になったあたりからの、松山ケンイチさんの演技はそれはもう見事で、はぁ~と溜息が出るほど魅せられています。
清盛の演技の変化も見どころかなと。
第1部では「肝がすわっている」のに対し、
第2部には「腹がすわっている」ように感じました。
「肝がすわる」…何事にも恐れず、大胆なことをする。
「腹がすわる」…自分の目的や計画がかたく決心されていて、覚悟が決まっている。
複雑な生い立ちを試練として乗り越え、亡き父の遺志を固く継承した心境の変化が演技にあらわれているようです。
第3部ではどのように変わっていくのか楽しみでなりません。
龍馬伝との対比
龍馬伝は「武士の世を終わらせた話」だったのに対し、
平清盛は「武士の世を作る話」が本流にあります。
龍馬の時代では、開国しない、尊王攘夷の鎖国主義の武士の政治は早く終われとおもったのに、
平清盛の時代では早くこないものかと待ちわびてしまうから不思議です。
この感覚をうまく表現したら「いいこと言えそう」な気がするんですが、残念。言葉が出てきません。
要するに歴史に学ぶことは大いにあるから、第3部からでも平清盛を見る価値は大きいぞということでしょうか。(ざっくり)
3部のみどころ
平家の栄枯盛衰っぷり
「平氏にあらずんば人にあらず」とまで豪語した清盛。2部までは、平家の地位も財力もただひたすら大きくなるばかりでした。「猛き者もついには滅びぬ」の言葉が示すように、強大な平家がどのように滅亡への道をたどるのか。
源氏の復活劇
平氏と源氏は、太陽と月のような、関係であると言えます。
舞台に上がるのはどちらか一方のみ。
平氏の衰退は、源氏の繁栄を意味しており、滅亡寸前まで追い込まれていた源氏が、いかようにして平氏を滅亡させるにいたったか。
つらつらと、個人的見解を書いてみましたが、とにもかくにも役者は揃ってるし、盛り上がる要素も満載な「平清盛」に、これからますます目が離せないといったところです。