眠ったままの「写真・動画」について1から考えなおすことにした
2009年に子どもが生まれてから、写真管理ソフトは「iPhoto」を使っています。
その頃から、撮影する機会が急激に増え、それにともなってiPhotoライブラリがMacBookのHDD容量を侵食していきました。
いっぱいになったら外付けHDDにバックアップ
万を超える写真を、ロクに整理しないままHDD容量は底をつきはじめ...。
2TBの外付けHDDにライブラリを移して、すっきりしたMacBookのHDD。
「あとでやる」タグが付いたままの大量の写真たち。
......それを3回繰り返して、現在に至ります。
外付けHDDに保存した写真見てる?
3年のあいだに3回くらいは見たかな(笑)
iPhotoのバックアップと、子どものフォトアルバムを作成するときのタイミングでしか電源を入れないので、そのタイミングで「あ~懐かしいねえ」という程度。
ずっと眠ったままの「写真」や「動画」
わが家は「現像してアルバムに挟む」ことをしていません。
じゃあこの大量のデジタルデータ、10年後、20年後、どうしたいの?って話になるんですよね。
子どもが成人なり結婚するときに、HDDを渡して、
「はい、これに全部詰まってるから」
って、これはないだろ(笑)と。
もっと、定期的に楽しみたいし、そうできる環境がほしい。
写真も動画もふりかえって見るとすごく楽しい。
いま、3歳になった息子に、写真を見せながら
「赤ちゃんのころはこうだったんだよ」
というと、なんだろう?と不思議な反応をする。
その反応を見るのも楽しいわけです。
もっと、こういう機会を増やしたい。
見返さない障壁に3つの理由
MacBookを起動して、
USBでガチャコンして、
iPhoto立ち上げて、
ライブラリを切り替えて...。
それは、...見ないよ。
データは近くにあるのに、すごく遠いんですよね。
写真や動画を「起こす」
眠っている写真や、動画を「起こす」にはどうすればいいのか。
梅田望夫さんが言うところの「あちら側」にすべて持っていくことだろうと。
物理的な距離ではなく、アクセスまでの距離を最短にする。それが「起こす」ことになるだろうと私は考えました。
そうと決まれば、あとはどこに置くか。
競合するサービスはたくさんあります。
こればっかりは、主観の問題なので、好きなものを選択しましょう。
こんまり風にいえば、「ときめく」かどうかで判断するのもアリです。
写真管理に「Picasa」を選んだ理由
動画管理に「YouTube」を選んだ理由
写真管理は、最後の最後まで、Flickr、Facebookと悩みました。
決定打は、2つ。
iPhoto標準機能「共有」で、Flickrに500枚アップロードしたらiPhotoが落ちた。
iPhoto標準機能「共有」で、Facebookに1,000枚アップロードしたらiPhotoが落ちた。
何が変わったか?
オンラインであれば、いつでも、どこでも見られるようになった
さっと取り出してiPhoneからでも、
ソファに座ってiPadからでも、
みんなで集まってAppleTVからでも。
見るまでの障壁が、ぐーんと下がった。ほぼなくなった、といってもいい。
best albumというiPhone・iPadで使えるユニバーサルアプリを使えば、アルバムの整理ができるので、めちゃはかどりました!
写真はPicasaを、動画はYouTubeを探せばいい
すべてがまとまっているライブラリは便利なようで不便なことも多かった。
去年の6月頃の子どもの動画を見たいとおもったら、何千枚もの写真の山からかき分けるか、動画形式で絞り込むかしなければならない。
苦労してライブラリを開いても、そもそも6月頃の動画は無いかもしれない!
共有がすぐできる
昨日のイベントの動画です。とメールがきて、200MBの添付ファイルが送られてくるより、限定公開設定したURLが貼られているほうが、受け取る側としてもうれしい。送る側もラク。
こまめにアップロードするので、厳選するクセがつく
写真が200枚あるとして、200枚全部アップロードはしない。
ブレている、逆光、ピントが背景じゃんとかで、50枚ほど削れるのでまずは吟味する。
これでオーケーとなって初めてアップロードするので、無駄のない、よいサイクルができる。
まとめ
いままで「深く考えると絶対にめんどうなことになる」と避けていた、写真と動画の管理方法を、本当に1から考えなおして、結論をだしました。
そして、実行しました。
肉を切らせて骨も折れましたが、今までの方法を続けるより、写真と動画の"これから"が、かなり明るくなったようにおもいます。
「いつかやる」を実行できたのも、以下の2つの記事のおかげでした。
立花岳志さん(@ttachi)。
1日の最初に行う「ファーストタスク」を全面改訂したので公開してみる | No Second Life
全部の写真をFlickrにアップする理由は、ディザスタ・リカバリー(災害対策)です。
外付けHDDにMacのデータは全部バックアップしていますが、万が一自宅が火事で全焼したら、外付けHDDもMacと一緒に焼けてしまいます。
仕事のデータなどはDropbox、SugarSync、Evernoteなどのクラウドにあるので復旧できますし、音楽ファイルはまた買うなりダウンロードするなりすれば(お金はかかりますが)回復できます。
自分が撮った写真は全部をDropboxに置くにはデータ容量が大きすぎます。
しかも写真は1度失ったら、もう二度と手に入れることはできません。
「HDDは燃えたらおしまい、No Second HDD」
ジェット☆ダイスケさん(@jetdaisuke)。
で、いまどうしているかといえば、先述のとおり
ぜんぶ捨てる
ブログに載せる写真は Flickr へ
ソーシャルメディア投稿後にまだ残しておきたい写真もFlickrへ
制作や資料に使用した写真もFlickrへ
家族の写真はFlickrへアップしつつ、同時に外付けHDDへ
これをやったら、あとは MacBook Air からごっそり削除です。気持ちいい。ネットさえつながればいつでもどこからでも参照できる。
「ぜんぶ捨てる、究極の断捨離」
これらを見なかったら、2TBのHDDが満タンになるまで、考えることをやめていたでしょう。
この場を借りて、お礼を申し上げます。ありがとうございました。