ベイマックスみた。
日本で流れていた予告編だけをみていると、ヒロとベイマックスの感動物語のようなイメージもあったけど、原題はBIG HERO 6で、アメリカではベイマックス含む6人のヒーローたちが敵とドンパチやりあうシーンが予告編として使われているので、ずいぶんイメージがちがうようだ。僕的にも爽快なバトルシーンはみどころだとおもう。
優しさで世界は救えるか?
ベイマックスはヒロの兄のタダシがケアロボットとして作ったもの。「痛い」で起動し、「だいじょうぶだよベイマックス」で終了するハイテクロボ。
兄の死に疑問をいだいたヒロがそのナゾを解明するべく、ベイマックスをチューンナップして、アイアンマンみたいなスーツをつくる。
空を飛んだり、ロケットパンチしたりするのだけど、ケアロボットにそんなことは必要なのか?というベイマックスの機械学習の賜物のような質問がとびだす。
ナゾが解けたらすっきりするからと、ベイマックスを言いくるめ、単純なパワーによって進んでいく。ついにたどりついた敵に対しても、ベイマックスの良心が邪魔をするのを強制的に封じて兄の仇を討とうとするが、仲間のたすけもあり、すんでのところでベイマックスの暴走をくいとめたものの、ヒロは敵討ちをはたせず怒る。
ベイマックスは、自分がうまれた目的をタダシのビデオをみせて伝える。ここで泣いた。
自分のために頭をはたらかせ、ロボットを使い続けてきたヒロが、他人のためのロボットを日夜研究し、開発してきたタダシの熱意と、ベイマックスに込められた想いを受け取った瞬間だ。
目覚めてからのヒロがかっこいい
自分の考えかたが間違っていたことに気づいたあとのヒロはちゃんと仲間に謝る素直さがあってよい。ごめんなさいとありがとうがちゃんといえる大人になりましょう(バナナマン:設楽統)いくつになっても大事なことですね。
ラストのバトルでも、ベイマックスは空を飛び、ロケットパンチを撃つけれど、相手を倒そうという戦い方はしていないことで、ヒロの成長が見えるシーンでもあった。
だれにでもつたわる物語を、映像の美しさで仕上げた安定感というか最強感
ベイマックスは、ピクサーではなく、ディズニー・アニメーション・スタジオ制作ですが、ちょうどこの本を読んでいて、物語がみるひとの心をつかむことができれば映像が未完成でも問題はないことをしったという部分があります。
ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法
- 作者: エド・キャットムル著,エイミー・ワラス著,石原薫訳
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/10/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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だれの目にもあきらかで、わかりやすく、それでいて心をうつような物語をつくれるのが、ディズニーやピクサーのもっとも強いところであるとおもうわけです。
それができるだけでもすごいところに、世界最高のCGアニメーション技術でリアルな世界よりリアルに動くキャラクターができあがるのだから、そりゃすごいよと。
またふらっと見返したくなる、そんな作品でした。
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- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
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