成人の日はまだ未成人?

沖縄での成人式のニュースを見たのだが、ある男性に密着取材して、成人式前日から当日の様子を放送していた。

取材を受けていた彼は、前日にパンチパーマをあて、剃り込みを入れて気合い十分。
アナウンサーに
「こういう事をするのはなぜですか?」
と聞かれ、
「仲間といい思い出を作りたい」
と答えた。

そして、成人式当日。
彼は仲間5,6人と拡声器を持って何やら言いながら街を徘徊していた。
途中から警官に目を付けられて、仲間グループと同じ数くらいの警官と一緒に歩いていた。
別の映像では、コンビニの前でたむろしている所で、
「未成年はルールの中で遊ばないとね」とタバコ・酒を片手に言っていた。

このパフォーマンスを見て、
「また沖縄か」
これはひどい
と思ったが、自分の県も一時期、負けず劣らずの事をしていたので人ごとではない。
彼の主張には理解できる部分と、そうでない部分があった。

まず、仲間と思い出を作りたいという主張はとても良く分かる。
成人を迎えた頃には、社会人になっている割合も多くなって、地元だけじゃなく県外へ移る人も増えて、なかなか会う機会や集まれるタイミングが無くなってしまう。
そんなこともあって、せっかく集まれるこの日を生涯忘れることのない日にしたい。という思いは大変良く分かる。

パンチパーマ・剃り込みも、別に個人の権利の範疇であるから問題はない。
派手な羽織袴を着てこようが、グラサンをかけようが、それはいいと思う。

ただ1つ理解できなかったのが、拡声器(や旗など)を持って街を徘徊するというパフォーマンス。
「明日からは心機一転するから今日だけは」
みたいな「甘え」を感じてすごくイラッとした。

実質的な問題には至らずとも、拡声器からの音は迷惑になるだろうし、そもそも警官が出動している時点で到底スルーできる事態ではないように思える。

映像の最後の方に、屋外で使用したと思われる紙吹雪の後始末をする様子が映ったが、そんなレベルではチャラにならないと思った。するなら、迷惑をかけた警官及び、周辺の住民に菓子折を持って、「すいませんでした」と言って回るくらいのことしろよ。
成人の権利は主張するくせに、責任を持っていない。
リターンを受け取って、リスクを背負ってない。それはいただけない。

もう1つ言うなら、パフォーマンスは成人式の前日にやって、当日はビシッと社会人としての振る舞いをしたほうが渋い。

成人式は「未成人最後の日」じゃなくて「成人として最初の日」なんだから。

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首藤 眞一良

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