清盛の叔父「忠正」にぐっときた、一週遅れの「平清盛」感想

視聴率の低さにあくせくしているという『平清盛』ですが、私的に、4話からぐぐっと面白くなってきました。第1~3回までは、ほんとうにつまらなかったです。

第4回『殿上の闇討ち』で、父:忠盛が、己の内にある野心を清盛に打ち明けた場面から、私の中で平清盛がはじまりました。

ここから平家がただただ天上人に仕えるだけの犬ではないということが示されただけでなく、源氏の一縷の希望である義朝が、父の代わりに源氏勃興に動き出した回でもありました。

龍馬伝』の明快なおもしろさとは違ったおもしろさがあります。

そして第5回『海賊討伐』で、思わずぐっとくるシーンがあったので書き留めておこうと思います。セリフは曖昧ですのでご了承ください。

海賊討伐にやってきた平家は、討伐の前夜、決起集会をします。
そこで、漁師の鱸丸が「海の利に注意されたし」と提言すると、「出陣前に士気の下がることをいうな」とか「ことの大きさも理解せぬ漁師風情がうんたら」と、ディスられます。幼なじみである鱸丸がフルボッコされて、それに腹を立てた清盛は叔父:忠正につっかかります。

その場は、忠盛が一喝し、収め、それぞれ明日の準備に帰って行きます。
残された清盛がひとり、とぼとぼと歩き始めると、後ろから忠正が。


忠正:平五郎をみたとき可愛いとおもうたか?
※平五郎:清盛・家盛の弟

清盛:(頷く)

忠正:わしもおもうた。赤子をみていると知らぬうちに顔がほころぶ。
   家盛が赤子のときもおもうた。

   ...だが、お前の時は笑えんかった。
   ワシには、お前が災いの種にしか見えん...。

   お前が兄上の実の子どもであったなら、少しの無頼も可愛く思えたのかも知れぬと思うと、口惜しいのう。


この、『口惜しいのう』という言葉から、本当は清盛を自分の甥として接したいのに、そうできない歯がゆさ、悔しさがにじみ出てぐっときました。

なぜ、清盛が災いの種にしか見えんかは、公式ページがとってもわかりやすかったのでこちらを。(登場人物 相関図:大河ドラマ「平清盛」
平清盛』、視聴率でいうほど悪くない。スロースターターなだけで、これからどんどんおもしろくなってくるのではないかと予想しています。キャストも豪華ですし。なにより、隠れ中井貴一ファンの私としては、次回も見逃せません!隠れる必要ないけどw

あとは目先の視聴率稼ぎに、変なテコ入れなどしないことを祈って次回を楽しみにしたいと思います。

そして次回!加藤浩次でます!朝はがっちりサンデー!夜は平清盛で!
予告をみるかぎりでは、幼少期の伏線を回収するようですね。
(一週遅れというのは、これを書いている時点で、まだ第6回を見ていないっていう意味です)

平清盛:「俺達、もう終わっちまったのかな」
 私 :「まだ始まってもいねーよ」

そういうことですんで、これを機に見始めてくれる人が増えるといいな、と。